両親に説得されて洗脳が覚めた転職体験
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ブラック企業は意外とすぐ傍にあるのです。私も自分が入社した職場がブラック企業だなんて、最初は思ってもみませんでした。入社した職場は出版関連の職場です。仕事は本当に忙しくて猫の手も借りたいくらいの分量でした。長時間働いていると、ちょっと休憩を取りたくなりますが、後ろから部長が見ているので、そのようにゆったりと休憩をとることもできませんでした。
この職場がブラック企業なのは、労働時間が長すぎるからです。毎日、朝の8時から夜の10時近くまで働かされました。しかも残業手当などはまったく出ません。最初はおかしいと思いました。ただ周りの人が従順にそれを受け入れているのを見ると、なんだか後輩の私が言えない雰囲気でした。みんなでストライキを起こしてもおかしくない労働条件だったと思います。それなのに誰も文句は言わずにおかしな会社でした。
ブラック企業というのはなんだか洗脳をされていきます。先輩が「仕事ができないならただで残業をしても仕方がない」というと、ブラック企業だと分かっていてもそれをだんだんと受け入れて行ってしまうのです。流されやすい日本人特有の状況なのかもしれません。私も先輩の意見に流されて、なぜか最終的には受け入れるようになっていました。
それが変わったのは、両親の介入があったからです。一緒に住んでいた両親は毎日帰りが遅いことを心配して、いろいろと私に聞いてきました。どうしても言いにくくて最初はごまかしていたのですが、途中でだんだんとごまかしきれなくなってきて、本当のことを言いました。父には「もっとまともなところで働け」とズバリ言われました。両親の説得で私は目が覚めました。
今は就活の成果があり、別の職場に勤めています。ブラックな面が全くないいい会社です。前の職場の話をすると、みんな目を丸くして驚きます。「よくそんなところで1年も務めたね」とびっくりされます。本当に自分でもバカだったと後悔しています。転職してきて良かったと思う今日この頃です。
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