ブラック企業の管理職と呼ばれて

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世間で言われているブラック企業の例とは少々違いますが従業員を解雇するにあたっての経験です。業務上はあまり問題のない社員でしたが周りの社員との関係があまり芳しくなく良くない噂も聞こえてきておりました。立場上何とかしなくてはといろいろ考えた結果、解雇という方向性しかないのではないかということになりました。

 

さて、業務上あまり問題のない社員を解雇するということは監督署の手前等もありなかなか出来るものではありません。何とか本人自ら身を引いていただければと色々と考えた結果、いかに会社の方針とはいえ自分の中にこのような性格の悪さがあったことを思い知ることになりました。

 

まずは他の社員からの孤立化を行いました。出社しても周りと会話することも出来ず、事務員からのお茶も出ない状況を作り上げました。仕事に関しては通常業務より外し他の社員の小間使い的な業務に当たらせました。

 

しかしながら3ヶ月を経過しても本人からの退職等に関する申し出はありませんでした。本人も自分が置かれた状況を十分理解しているようでしたが黙々と耐える姿は開き直ったようにも見えず、ただただ驚きと感心という以外に表現できませんでした。このような状況をいつまでも続けるわけにもいかず、解雇を通告するしか無いというところに来てしまいました。

 

会社の状況を考えてもリストラ解雇というわけにはいかず、率直に周りとの折り合いの悪さを伝え、割増退職手当支給し納得してもらうことになりました。本人にその旨と伝えると押し黙ったまま10分程度の時間が経ちました。そして一言「あなたはブラック企業の管理職ですね。」思ってもみなかった言葉が帰ってまいりました。

 

今度は私のほうが押し黙る番でした。

 

本人はそれ以上何も言わず退職していきました。本人にいらぬ嫌な思いをさせ私にそのような役目をさせた会社、正にある意味これこそが本当のブラック企業ではないでしょうか。

 

確かによくある事例かもしれません。全ての企業というのはある意味ブラックという一面を必然的に持っているのではないでしょうか。また持たなければ存続することが難しいのではないでしょうか。色々考えさせられた出来事でした。





 

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