悪質な僧侶求人

体験談の掲載では投稿原稿の表現、誤字・脱字から文字化けにいたるまで、一切校正せず掲載しています。

1、はじめに
僧侶になりたい
そのように思う人もいらっしゃるかもしれません。

素晴らしい仏縁を得て家はお寺ではなかったけど僧侶になったという人も多くいらっしゃるかとは思います。
また、仏教に全く興味がなかったけれど、好きになった人がたまたまお寺の後継者の娘で、結婚を機に僧侶になったという人もいらっしゃるかとは思います。

実は私も在家出身でしたが現在僧侶をやっております。
しかし、この世の中にはお寺とも思えぬ悪質な僧侶求人もあるものです。
立派なお寺で求人を出している場合もありますでしょうが、私が体験した悪質僧侶求人について書いてみたいと思います。

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2、入寺
私はもともと仏教に興味があり、大学でも日本仏教史を学んでいました。
就職活動では少しでも日本の伝統文化や寺院に関係のある職業に就きたいとあれこれ悩みながら就活をしていましたが、なかなか良い結果は出ませんでした。

そこで出会った職業が僧侶という職業です。
学生時代には僧侶の知り合いは沢山いましたのでなんとなく親しみがあるといえばあるような職業でした。

私は自分自身のあり方や家庭環境、社会の状況など様々なことに対して悩みもありましたので、もっと深く仏教や宗教を追求したいと思う希望がありました。

そんなある日、大学の求人にお寺から求人があることを知りました。
私は僧侶になることに対してまったく抵抗がないわけではありませんでしたが連絡をしてみてお寺に入ってみたいという希望を伝え面接をしました。
そこのご住職さまは私をとても高く評価してくださり良さそうな気がしましたのでそこのお寺に入ってみる事にしました。

しかし、これが悪夢の始まりであったのでございます。

3、最悪な経験
私はそこのお寺で僧侶としての第一歩である得度に向けて勉強をしながら働かさせてもらっていたわけです。はじめはとてもありがたいことだと思っていました。
しかし、しばらくするとその住職の本性が現れてきます。

「草むしりも掃除も僧侶になるための修業だ。お前は労働なんか何一つしていない。」

住職の口ぐせです。
私は週6日勤務。それもサービス残業が毎日のように1〜3時間はあり、とても低い給料ではありましたが、それでも私はありがたいものだと思いながら勤務していました。しかし、週6日勤務で残業も沢山あるなんて今考えたら悪質もいいところです。

お勤めで喉を壊してしまった時は何も助けてくれることなく、しかも「お前の仕事はお経を読むことだ。喉が完全に治るまでは出勤するな」などと言われ、たった10日しかない有給も喉の療養のため全て使い果たしたこともあります。
別に喉はよくなくとも別の仕事がいくらでもできていたわけでありますのに。

ここまで悪質な環境でしたので体も休まらず仕事もきちんとできません。
私はとうとう車両事故を起こしてしまいました。
幸い大事故にはなりませんでしたが、車の修理費のことなどを住職からしつこく言われ続けるしまいです。

それに寺のありとあらゆる所に監視カメラと盗聴器があり、常に見張られていました。住職は防犯のためと言っていましたが、明らか従業員の監視のためのものであって気持ち悪くて仕方ありません。

月参りのお勤めをする時も
「お前はサボっているのではないか心配だ。檀家に俺の愚痴を言っているのではないか疑う。」
などと言って衣のたもとに録音機を入れて仕事させられていました。

それから、教師資格を取得するための専門学校に通わせてもらっていたのですが、住職が勝手に辞めさせたという事もあります。具体的なことは書けませんが、本当に理不尽な理由で辞めさせられました。

また、セクハラもひどいものでした。
「他のお寺の娘さんと2人で会うようなことがあったらすぐに報告しなさい。」
そんな事を言う始末です。

私は当時お付き合いをしていたお寺の娘さんがいました。
婿入りもかなり具体的になったのでさすがに住職に黙っているのはよくないだろうと思い正直に話しました。まだ結婚するかどうか分からないが、もしかしたら婿入りする可能性もある旨を伝えました。その時住職は私のことは全て諦めたのかその事はこころよく承諾してくれました。

住職は私が辞めるのではないかと判断し新たに2人法務員を雇う事を決定しました。
(ちなみに私は辞めると一言も言ってませんし、婿入りが100パーセントでない事も伝えています)

しかし、残念な事に私はその彼女とは別れることになりました。
それから住職は大激怒です。

「お前が辞めると言ったから俺は新たに人を2人も雇った。お前は彼女の寺とうちの寺を天秤にかけたのだから、俺もお前と新たに雇う人を天秤にかけてお前がダメだと思ったらすぐにお前を切る」

そのような事を言います。理不尽極まりません。

それから数週間後、私はその寺をクビになりました。
そしてクビを宣告された日に私は僧籍剥奪の書類を無理やり書かされました。
僧籍剥奪とは二度と僧侶としてやっていけなくするような手続きです。

クビになるだけならまだしもなぜ僧籍剥奪の書類まで書かされないといけないのか。
まったく意味がわかりません。
(この書類は私の意思に反するものでありますのでのちに無効扱いとなりました。)

クビになったことに対して確かに私にまったく落ち度がなかったとは言いません。しかし、クビになるほど悪い事をしたか、僧籍剥奪になるほど悪い事をしたかどうかと言いますと、まったくそのような事をした覚えはありません。

住職は私の他にも何人もクビにした経験があると言っていましたからそのような悪いクセがあるのでしょう。

4、お寺はなぜ求人を出すのか

寺院の求人にはいくつかの理由があります。

・法務が忙しいから
・後継者がいないか

法務が忙しいというのはそこのお寺が栄えているという事他なりません。しかし、後継者がいないから求人を出しているというのはどのような事なのでしょうか。

後継者がいないというのはいくつかの理由があります。
例えば子供がいないだとか、後継者であるはずだった息子が急に亡くなってしまっただとか様々です。

ところで私が勤務していた寺はなぜ求人を出していたのでしょうか。
それは、子育てに失敗した住職が後継者を探すために一般の大学に求人を出していたのです。そして、僧籍を自分の寺に置かせて奴隷のように安くでこき使ってやろうというただそれだけの寺だったわけであります。(住職には別の言い分があるのでしょうが、私にはそのようにしか思えません。)

その寺の住職の人格に問題があって人を募集している場合には特に注意が必要です。

5、その後の私

私はその後同じ宗派の別のお寺へと移って僧侶を続けています。
幸か不幸か私は上記のようなひどい経験を逆縁として仏法を深めたようです。だからといって以前いた寺に感謝する気持ちはまったくありません。
とても傷付きこの事は今も私の中で問題となり続けています。

私には信じる言葉があります。
信じる教えもあります。
大切な仲間もいます。

今後もこれからも僧侶としてやっていけるか不安でありますが、この世に生を受けたからには一生懸命仏さまの教えを聴いていきたい。たとえ他の職業についたとしても継続して仏さまの教えを聴いていきたい。
そのように思うわけであります。

私を苦しめた住職も仏法に出会い仏さまの教えを聴いていく人になりますように。
理不尽な理由で僧籍剥奪になるような人がいませんように。
すべての人がみなよきご縁に恵まれますように。

以上が私の経験した悪質な僧侶の求人です。
これから在家から得度をして僧侶になろうとする方には是非知っておいて欲しい事柄でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

投稿者:慈悲の心を大切に

 

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