プライベート

「私的な」「個人に属する」のほか「内密の」「私立の」などの意味を持つ形容詞。「プライベートな時間」という使い方をする場合は、「誰にも邪魔されない自分ひとりの時間」という意味に解釈できる。

仕事から完全に切り離された時間をつくることは至難のワザ

業務に必要な学習をする時間はプライベート? 仕事?

企業の目的は利益を追求することだから、業務に必要な知識や技能を社員に習得させるために、さまざまな社員教育を行う。とくに新卒で入社した新人には、社会人としての基礎も教える必要がある。

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業務に必要なことを教えるのだから、多くの場合、社員教育は就業時間内に行われる。社員教育に対して、自分のために知識を増やしたり技能を習得したりする勉強は業務時間外、すなわちプライベートな時間を割かざるを得ない。

そうすると、業務とプライベートの境界は、いったいどこにあるのだろうかという疑問が湧く。

「自分のためにするのだから、プライベートだ」
「その知識が業務に反映されるのだから、完全なプライベートとは言えない」

いろんな意見があるだろう。

従来、プライベートな時間といえば、仕事から切り離された完全に自由な時間のことを指した。

ところが業務を行ううえで必要とされる知識や技能が高度化してくるにつれて、社員教育だけでは賄いきれなくなってきた。

そうなると自分で勉強するしかなく、休みの日でも仕事のことが頭から離れない。そんな時間をはたしてプライベートと呼べるかどうか、議論が分かれるところだ。

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仕事とプライベートのバランスを上手くとること

キリスト教圏では「労働は神が人間に与えた罰(ばつ)」という考え方なので、プライベートな時間を大事にする文化が根付いている。ところが日本では、労働は罰どころか「美徳」とされる文化があって、そのせいか無意味な残業が未だになくならない。

あるいは、こんな覚えのある人はいないだろうか。

「こんなに遅くまで飲み歩いて!」
奥さんが小言を言うと、旦那は「上司に付き合うのも仕事のうちなんだよ」と苦しい言い訳をする。

仕事が終わって会社から解放された酒の席でさえ、日本人には「仕事の一部」なのだ。

このように、日本人は「ON」と「OFF」の切り替えがヘタで、完全に仕事から切り離されたらかえって不安になるという、変わった民族なのである。

そう考えると、日本人にとってプライベートとは何だろう?

仕事とプライベートは、よく対極にあるものとして捉えられる。イヤな仕事をしている人にとっては、まさに真逆に位置するものだろう。

だから長時間にわたる残業が続いて過労死に至る不幸がしばしば発生するのだが、好きな仕事に就いている人にとっては、仕事とプライベートの境界は曖昧だ。

つまり「プライベートとは何か」というはっきりした定義はじつは定まっていなくて、仕事とプライベートのバランスをうまくとって、できることなら両方を同時に楽しんでこそ、真に充実した人生を送れるのではないだろうか。

 

平藤清刀



 

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