モラルハラスメント(モラハラ)

言葉、態度、文書などを使って相手の人格や尊厳を傷つける。またそうすることで肉体的にも精神的にも傷を負わせて、職場を辞めるまで追い詰めたり、職場の雰囲気を悪化させたりする。

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指導の名のもとに行われて加害者・被害者ともに気づかないことも

一時、ある芸能人夫婦の離婚問題に関連して注目されたので、ご存じの方は多いはず。

「立場の弱い者を精神的に傷めつけて満足感を得る行為」をいい、そういう意味ではセクハラやパワハラなど、あらゆるハラスメントはモラルハラスメント(モラハラ)の一種といえる。

言葉で攻撃することのほか、行動や動作をもって精神的にプレッシャーを与える行為もモラハラに含まれる。たとえば、わざと大きな音を立ててドアを閉める、物を勢いよくドンッと置くなどして「理由は分からないけど、なんか怒ってるよね?」と思わせ、近寄りがたい雰囲気を醸し出す行為がこれに当たる。

職場で起こりやすいモラハラとしては、

・「殴るぞ」と脅したり、実際に暴力をふるったりする。
・他の社員が見ている前で怒鳴りつける。
・気を利かせたのに「余計なことをするな」と否定する。
・電話、ファックス、パソコンなど業務に必要な道具を与えない、または取り上げる。
・正当な理由のある休暇、遅刻、早退などを許可しない、または申請しづらくする。
・昇進させない。
・わざと失敗するように仕向ける。
・あからさまに馬鹿にする。
・根も葉もない悪い噂を流す。

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モラハラは往々にして、加害者・被害者ともに意識していないことが多く、周りも気が付かないうちに問題が深刻化してしまうといわれる。

職場で多いのが、さながら体育会系のノリで行われる「指導」である。加害者の多くは悪意がなく、自分がモラハラをやっていることすら気づいていない。

被害者もなぜか「自分のせいだ」と思い込むようになり、自分で自分を追いつめて行く。ブラック企業の社員が、会社を辞めればすべて解決してラクになるのに、ズルズルと居続けて悩んだあげく、心を病んで自滅してしまうパターンがまさにこれに該当する。

 

平藤清刀



 

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