企業文化(corporate culture)

企業固有の価値観、経営理念、目的、しきたり、習慣などが暗黙のうちに、または明示的に共有され且(か)つ、それが正しいと認識されている思考や行動様式の規範。自然に形成された文化と作為的に形成される文化がある。

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同じ目標に向かって同じ時間を過ごす人の集団には文化が形成される

企業文化は業績を上げる原動力?

会社に限らず役所でも学校でも、人が集まって同じ時間を過ごしていると、自然にその場の雰囲気というものが形成されてくる。

また、お互いに気持ち良く過ごすために、なんとなく「こういうときには、こういうふうにしよう」というような約束事ができていって、やがて暗黙のうちにルールとして認識される。

また各自の役割分担とか居場所のようなものも、暗黙のうちに認識されていくといったようなことは、誰もが一度くらい経験しているのではないだろうか。

それを「自然に形成される文化」と呼ぶならば、ある目的のために「作為的に形成される文化」もある。

会社は同じ趣味を持つ人が集まる同好会の類(たぐい)ではなく、利潤を追求するために経済活動を行う営利団体である。

業績を上げることが会社の成長になり、社員の生活を保障するのだから、明確に目標を掲げてそれを達成するための戦略と具体的な方法論を示さねばならない。それがすなわち「作為的に形成される文化」であり、「自然に形成される文化」と合わせて「企業文化」という。

だからひと口に「企業文化」といっても、数え上げたらキリがないほど有形無形さまざまな要素が絡み合っているのだ。

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業績を上げるために作為される企業文化の例

たとえば「和気あいあいとして働きやすい」とか「体育会系の厳格な雰囲気がある」というのは、「自然に形成される文化」である。

創業者や会社幹部たちが意図する・しないに関わらず、会社の歴史の中でいつの間にか形成された空気のようなもの。だが、それだけでは、業績を上げる原動力にはならない。

業績を上げるためには、社員のモチベーションを上げ、「やる気」というエネルギーに火をつけなければならない。そのための文化を、わざわざ作る必要があるのだ。

では企業では実際に業績を上げるため、具体的にどのような企業文化を作るのだろうか。

〔有名企業が作為する企業文化の例〕
○富士ゼロックスシステムサービス株式会社
文化の中核に「かぎりない前進 Innovation」を掲げ、それを具現化する方策として次の10項目を掲げている。
「お客様を第一に行動する Customer Driven」
「独創性を大切にする Originality」
「俊敏に行動する Agility」
「総合力を活かす Teamwork」
「品質を重視する High Quality」
「透明性を大切にする Open Cmmunications」
「高い倫理観をもって行動する Integrity」
「高い見識と広い視野をもつ Global Mind」
「いきいきとした職場をつくる Upbeat」
「公言して実行する Commitment」
(同社HPより)

○株式会社リクルートホールディングス
①「起業家精神」を持った個人に、若いうちから大きな仕事の機会が与えられ、より速く成長する
②「圧倒的な当事者意識」を育むために、フラットなコミュニケーションとフィードバックが日々繰り返される
③「個の可能性に期待し合う場」から、より大きな成果が生まれる
これらを支えるコミュニケーションの中心には”お前はどうしたい?”という言葉がある。(同社HPより)

両者に共通しているのは、仕事は与えられたことを消化するだけではなく、自分がどうしたいのかを考えて当事者になれということだろうと解釈できる。

いわゆるブラック企業にはそれがなく、ただ馬車馬のように社員を働かせるだけ。社員とともに会社を大きくしようという意識が欠けているのである。

 

平藤清刀



 

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