自由な時間もお金も手に入る保証はあるのだろうか
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求人票に記載された条件が実際の労働条件と異なることは珍しくありませんが、それが大きく異なっていれば問題です。その大きく異なった労働条件の企業も今となっては珍しくないのも実情です。
近年、テレビや新聞の報道でも賃金の未払いや長時間労働の問題が報道されています。労働者としてはようやく取り上げられたと云った感じです。賃金、とりわけ残業代の未払いは以前から横行しており、労働者が何も気づかなければ何事も無かったかのようにやり過ごされることも何ら珍しくないのです。私も過去に未払いの賃金について指摘をしたところ、忘れていたという返答が返って来て驚きました。労働時間についてきちんと申請していながらのこの対応でしたので、ブラックな体質が常態化しているのだと実感しました。
問題点は賃金の問題だけでなく、長時間労働についても同じです。残業のし過ぎによって過労死してしまう人が少なくない中、自分もその危機に立たされたことがありました。幸い自分には良き仲間や家族の理解と相談もあって、過労で辛抱たまらなくなった際に退職を決意しましたが、今となってはその選択が正しかったのだと思います。
残業中は何時間経っても帰れる雰囲気では無く、体調不良の場合であっても容赦なく仕事をやらされ続け、トイレで席を離れただけで嫌な顔をされたこともありました。上司もほぼ全員が残業に肯定的だったため、自分を含めた残業に否定的な立場な人間は、何も意見することが出来ず、ただ上司に従わざるを得ませんでした。
求人票には残業月平均10時間と記載されていましたが、実際には週15時間以上、休日出勤もほぼ常態化していました。それでいて残業代が払われないわけですから労働者としてはたまったものじゃありません。辛うじて、退職申請については速やかに認可されましたが、企業によっては人手不足などを理由に退職申請を認可しない所もあるそうです。
労働者の時間を拘束し、賃金も払わない。まさに労働者が自由に使えるはずの時間とお金を奪うブラック企業。依然として、少なくならないのが残念です。
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