就労条件を確定しないまま働かせるITブラックベンチャー企業

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中途で転職活動をした際にITベンチャー企業で1ヶ月働いてしまいました。

私はハローワークでITベンチャー企業の求人を見つけ、説明会で若い力に非常に期待しているという経営陣直々の言葉に惹かれて応募しました。採用試験はまずは午前中に筆記試験があり、終わってすぐに常務と面接がありました。

面接の結果が出る前にそのまま常務との昼食に誘われその場で「うちで働きたい?働きたいよね?」としつこく聞かれ、こちらは当然就職したいので「働きたいです!」と熱意を持って答えます。

すると午後から社長との最終面接があり、その後結果を言い渡す前にまた「うちで働きたいの?」と聞かれました。再度「働きたいです!」と元気よく言ったところ「じゃあ明日から来てもいいよ。」という返事をもらい翌日から出社しました。

仕事内容はベンチャーだけあって何をすればいいのかも含めて全部自分で考えろという方針で、実質丸投げで募集要項の経営企画とは程遠い朝から晩まで過酷なテレアポでした。

給与などの条件については、「いくらほしいの?うーん、考えておく。君の働き次第だね。」という曖昧な返事でのらりくらりとかわされるまま勤務し続けました。ハローワークに提出する採用決定の書類についても「預かっておく。」と言われたっきり放置され帰ってきませんでした。

結局、1ヶ月我慢しても勤務内容が募集とかけ離れているので退職を申し出ると、私が勝手に「働きたい!」と言ったが会社側は採用すると言った覚えはない。といった趣旨のことを言われ、募集要項通りどころか一銭も給料を払わないつもりのようでした。

即日出社するのを辞め、当局に相談する旨を伝えると、やっと振込先を聞いてきて、その日のうちに法定最低賃金×出社日数分が振り込まれ縁が切れました。

もっとも、私自身はまだましなほうで、同じ時期に働き始めた同僚は別の求人サービスからの応募で、月の後半から働き始めたので、「今月採用すると求人サイトへの今月分の謝礼が発生してしまう。」という会社側の身勝手な理由でその月の後半10日ほどを無給で働かされていました。

「かわいそうだから」と、昼食を常務がおごっていましたが、その同僚はその月が終わるのを待たずして、常務の飲み会を断った理由で辞めさせられ、10日近くをただ働きして現金収入ゼロだったようです。

この経験から、零細のベンチャーをいいことに、こちらの「採用されて働きたい。」という弱みに付けこんで少しでも安くこき使い、あわやくばただ働きさせてやろうという会社が存在することがわかりました。

法的手段に訴えれば間違いなくこちらが勝てると思うのですが、そもそも正式な採用、労働条件を書面で示さないような会社では、いくら仕事が欲しくても働いてはいけないと学習しました。





 

 

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