ブラック企業偏差値(ランキング形式)
「ブラック企業就職偏差」ともいい、いわゆるブラック企業の「ブラック度」をランキング形式で表してある。掲示板サイト2chの有志が作成したものとされる。
あくまでシャレで作られたもので公的な指標ではない
●意外な大企業の名がずらりと並ぶ
偏差値とはいうものの、学業の偏差値とは何の関係もない。偏差値の形をとったランキングである。このランキングに入った企業が本当にブラックかというと、必ずしもそうとはいえない。あくまで遊び心で作られたランキングであって、公的な指標ではないことをくれぐれも肝に銘じたうえでご覧いただきたい。
2015年のランキングが2chで公開されている。すでに多くの個人ブログや就職サイトに転載されたりリンクされたりしているが、本来は転載禁止とのことなので、ここではURLの掲載にとどめる。
2015ブラック企業就職偏差値ランキング2
wc2014.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1431527006/l50
これが最新版らしい。
ここには、シャープとパナソニックがなんとトップにランクインしている。
長時間労働ともサービス残業とも無縁のイメージがあるが、経営状態が芳しくないからランクインしたのだろうか。そうだとすれば、ブラック企業の定義も、たんに「労働時間が長い」「サービス残業」に加えて、経営状態も入ってくるようになったのかもしれない。
では2016年のランキングはどうなるか、気になるところだ。2chには出ていないが、「就職偏差値ランキング委員会」というサイトでブラック企業(2016卒用)ランキングが発表されている。
こちらも当然に公的な指標ではないことを、あらかじめお断りしておく。
ブラック企業(2016卒用)ランキング
jobrankingcommittee.com/contents.php?c0=1&c1=4&c2=2016
このサイトには自己責任でアクセスしていただくとして、トップにはやはりシャープ、そしてワタミもランクインされている。シャープは債務超過に陥って危機的な状況にあることが、最近のニュースで頻繁に取り上げられていた。それが大きく影響していると思われる。
●公的なランキングはないの?
塩崎恭久厚生労働大臣は2015年5月18日、全国の労働局長に対し「行政指導の段階でブラック企業の企業名を公表するように」との指示を出した。
これまでは被害に遭った社員が会社を訴えて救済を求めない限り、企業名が公になることはなかった。実際に訴訟まで踏み切るには、相当な精神的エネルギーが必要で、併せて裁判費用、弁護士報酬など金銭的な問題もクリアしなければならなかった。それが行政指導の段階で、労働局が公表してくれることになったのである。
さすがにランキング形式での公表とはならないが、企業名とともに「どのような労働環境で働かせていたか」というブラック度が明らかになることで、他の類似する企業に対して警戒心を持つことができるようになる。
ブラック企業対策としてはなかなか万全とはいえないが、大きな一歩であることを期待しよう。
平藤清刀
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