ソーシャルハラスメント(ソーハラ)

SNSにおいて、職場の力関係を持ち込んで嫌がらせを行うこと。「いいね」ボタンや友達リクエスの承認の強要、ライバシーの暴露や自分の書き込みに対するコメントの要求など。

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職場での人間関係がネット上に延長される煩わしさ

●相手が上司だと対応が面倒くさい

ひと口にSNSといっても数多くあるが、ハラスメントの舞台になりやすいのは大半がFacebookだといわれている。

Facebookでは誰にでも友達リクエストができる。来るものは拒まずで、誰のリクエストでも承認する人もいれば、面識のある人だけに限定して承認する人もいる。

永らく音信不通だった同級生や幼馴染(おさななじみ)との思いがけない再会もあるようで、上手く利用すれば快適なコミュニケーションツールだ。

ところが、ネット上では会いたくない人と出くわすこともある。リアルな生活人としての自分とネットの中の自分を演じ分けている人には、Facebookの実名登録はいささか煩わしいかもしれない。

もっとも偽名や仮名で登録しようと思えばできるのだが、それはルール違反だし、そこまで自分を偽りたくないという人は多い。

ある日、会社の上司から友達リクエストが届いて、対応に困った経験をしたことのある人はいないだろうか。今、そういうケースで対応に困っている人が多いという。

無視しても断ってもカドが立つ。そうかと言って承認すると、会社では見せていない自分の「素」の部分を知られてしまい、それもまた気恥かしい。

どうしたものか迷っているうちに、会社で直接「まだ承認してくれないの?」と仏頂面で迫られたら、まるでリクエストの承認を強制されているみたいで不愉快だ。

じつはこの時点で、上司のソーハラ成立である。そのつもりがなくても、相手が「強制された。イヤだな」と思ったら、ハラスメントなのである。

職場での力関係を利用して、暗に「友達リクエストを承認しろ」と迫っていることになるからだ。

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●ストーカーまがいのソーハラで恐怖すら感じることも

ソーハラが問題視され始めたのは2012年頃からといわれており、今もはっきりした定義がない。一般的にいわれているのは、SNSを通して直接的または間接的に相手を悩ませたり、嫌がらせをしたりする行為を指すとされている。

具体的には、次のような行為がソーハラに当たるとされている。

・「書き込みへコメントしろ」と強要する
・「いいね」ボタンを押せと強要する
・会社でのミスを笑い話として書き込む
・悪口や欠点を書き込む
・セクハラにあたる内容を書き込む

探せばまだまだ出てくるが、要は「相手に強要すること」がソーハラに当たるか否かの境目になるのではないだろうか。

女性社員が何か書き込むと、1分も経たないうちにコメントを書き込む上司がいるという。

1回や2回なら偶然もあり得るだろうが、いつ書き込んでも速攻でコメントが返ってくるのは、偶然とは考えられず気味が悪い。まるで常に監視されているみたいだ。ここまでくると、ソーハラ決定である。

対応が難しいのは、部下との距離を縮めようとして「親睦」のつもりで絡んでくる上司だ。相手に悪気がないだけに、無下(むげ)に拒否するのは気の毒だ。だが、迷惑しているのであれば、まずは遠回しの表現で「やめてくれませんか」と言ってみる。

それで効き目がないようならば、公開範囲を制限して、自分の書き込みがその上司から見られないように設定するほかない。

国民生活センターによると、SNSをめぐるトラブルは増えているという。それが上司と部下の間で起こると、問題は他人どうしより厄介な展開になる。

両者とも満足する形で円満に収めることは難しい。会社がSNSの利用を制限することはできないが、これから先増えそうなハラスメントだけに、一定のルールが必要な時期に来ているのかもしれない。

 

平藤清刀



 

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