就職・転職時に役立つ!?ブラック企業を見分ける5つのポイント
現代において深刻な社会問題の一つとなっているのが、ブラック企業の増加である。
その代表的な特徴に、長時間労働を強いる、残業代を支払わない、休日や有給を返上させる。また、パワハラやセクハラ、いじめなどが挙げられるだろう。
労働者はまともな仕事を与えられずに単純作業をさせられ続け、退職に追い込まれるケースや、「正社員で雇っているんだから言われた通りにするべきだ」といった強引なロジックで迫られたり、「仕事のレベルが低すぎる」「給料どろぼう」といった暴言を吐かれるケースも多い。また、入社してから非常に短い期間で精神疾患や過労自殺に追い込まれるケースさえある。
パワハラやセクハラ、いじめといった陰湿な言動によって追いつめられ、精神を患う人は急増(※1)している。これらの企業に多く見られるのは、人権という発想がないこと、パワハラなどを容認する雰囲気が会社組織にあるということだ。
そういった過酷な仕事環境を労働者に与え、病気や過労で倒れたり辞職されたりしたらまたすぐに次の人を雇い入れる。これを繰り返すブラック企業は少なくない。
では、就職・転職時にどうすればブラック企業を回避できるだろうか。
[1]求人広告の「ノルマなし」「未経験可」「学歴不問」には要注意を!
企業が求人する際、必要とする人材を求めるために出すのが本来の求人広告である。そこに条件を付けていないということは、誰でもいいという表れであり、使い捨てにしようとする可能性があるかもしれない。
例えば100人くらい採用して10人残ればいい、という考え方だ。
[2]入社3年以上の社員が少ない会社は疑うべし!
企業の離職率を調べ、入社後3年以内で辞める人が多くいる会社には、それなりの原因があると考えた方が良い。長時間労働が多い、サービス残業が多い、パワハラやいじめなどの可能性を疑うべきだろう。
[3]「20代を中心とした楽しい職場」だけを自慢する会社には疑問を!
楽しい職場であることしかアピールしていないのは、それしか売りがない会社なのかもしれない。自社の商品やサービスに自信がなく、企業としてのアピールポイントに欠ける会社は要注意である。
[4]オフィスにスローガンや棒グラフばかりが飾られている会社は避ける!
上司が数字だけで部下を評価してしまう傾向が強い会社に多く見られる。アドバイスや教育をせずに、売り上げの数字が低いだけで「やる気がない」などと判断してしまうのは、企業としてのマネジメントの未熟さの表れであると言えるだろう。
[5]面接時に趣味や部活のことばかりを聞いてくる会社には警戒を!
いい関係性を築こうとするところもあるが、ブラック企業である場合に多いのは、体育会系だったというだけで採用するケースだ。体力があればなんでもいいという風に考えており、使い捨てにする考えである恐れがあるからだ。
いずれも必ずしもそうであるとは限らないが、就職や転職時の判断材料の一つになるだろう。
労働者が悪質なブラック企業から自身の身を守るためには、事前の情報収集が何より重要なのである。
(※1)平成25年度の過重な仕事が原因で発病した精神障害の労災請求件数は1,409件と過去最高。平成15年度当時は438件だった。(厚生労働省の公表より)
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