横河電機株式会社

社員の評価は上々でも、投資家の評価は辛口

まるでホワイト企業みたいな満足度の高さ

横河電機は、工業用計器と制御機器のメーカーとして、国内最大にして世界第3位の老舗である。

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業界最大手だけに社員の満足度は上々で、同業他社と比較して給与水準が高いことのほかに「休みが取りやすい」という声が多い。

たとえば産休は、子どもを産んだ女性にはもちろん、男性でも同様に取れるうえ時短勤務も認めてくれるという。またゴールデンウィーク、夏休み、年末年始はきっちり休めて、消化しきれなかった有給休暇は翌年に繰越すことができる。

また社宅は、会社が借り上げた住宅で、家賃の7割を会社で負担してくれる。

社内結婚が多いため、自然と家族ぐるみの付き合いになり、互いにお祝い事を欠かさないなどアットホームな人間関係を築けることにも満足度が高いようだ。

ただし、全てのことに満足しているわけではなく、人事考課の不透明さを訴える声もある。評価制度の基準はあるにはあるものの、給与や職階が上司のさじ加減で簡単に変わってしまうことがあるという。

また表向きは能力主義を謳いながら、実態は年功序列と変わらないともいわれている。

目標の半分しか達成できなかった経営計画

同社は2001年と2006年に長期経営構想「Vision-21 & Action-21」を発表し、2010年度の売上高として6000億円、営業利益として750億円を目標とする方針を打ち出した。

結果は、2010年度の売上高は3256億円、連結営業利益が111億円で、純損益67億円。過去最大の赤字をたたき出して、純資産を大きく減らす結果となった。

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この失敗により同社は「Vision-21 & Action-21」で打ち出した新規事業から撤退することになったが、役員・管理職のうち誰ひとりとして引責辞任する者はおらず、5000人の正社員を2000人台に減らすことで帳尻を合わせようとした。

日本経済新聞社が発表している「NICES」という総合企業ランキングがある。これは国内にある上場企業から主要1005社を抽出して、「業績の動き」「消費者の認知度」「従業員の働きやすさ」などの視点でアンケートを募った、いわゆる「良い企業ランキング」で、300位まで発表される。2011年度のランキングでは、横河電機は299位。翌年に発表されたNICESでは243位という結果だった。

社員の評価はどちらかといえば「高い」のに、これはどういうことだろう。やはり「Vision-21 & Action-21」の失敗が大きく影響して、投資家がかなり辛口の評価をしているようだ。

社員たちは「福利厚生が充実して働きやすい」と感じているが、それが投資家の目には「ぬるま湯」と映っているといわれる。

辛口の評価は、社員の中からも無いわけではない。

「戦略のなさが致命的」「内部のエネルギーだけでは立ち直れない」「上層部がグローバルに知見を持っていない」「ある意味”既得権”を持っている会社なので競争相手がいないから、強いリーダーシップを身に付けるチャンスがない」「楽な部署とキツい部署の差が激しい」などの声も挙あがっている。

社員としての待遇には満足していても、会社の将来性に不安を抱いて「この先、大丈夫か?」と嘆く声は決して少なくないようだ。

 

関連用語:会社のゼブラ化 草食系ブラック企業 ホワイト企業

 

平藤清刀



 

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