大成建設株式会社

古い体質と新しい取り組みが上手く噛み合っていない印象

短い工期と少ないマンパワーで多くの仕事を消化する矛盾

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大成建設株式会社はもともと大倉財閥の流れを汲んでいたが、現在では5社(※)あるスーパーゼネコンの中では唯一の非同族会社である。それでも社名には、創業者・大倉喜八郎の戒名「大成院殿礼本超邁鶴翁大居士」から取った「大成」が当てられている。

建設業にはつきものの「工期」は、業界全般にコスト低減のため短縮される傾向にあるが、だからといってその分マンパワーを増やして対応しようとはしていないようだ。

つまり工期は短くなり、マンパワーも減らされるという状況の中で、より多くの仕事を消化することを求められるわけだ。しかも「効率化」のもとで導入されるIT技術に対応するため、現場で働く社員たちに“余計な”負担がかかっているという。そうなると、自然にサービス残業も蔓延(まんえん)する。

たしかに経費を抑えることに成功したかもしれないが、人間にかかる負担は以前より増えているのだ。悪いことに、会社のトップがそのことに全く気付いていないともいわれている。

常に工期に追われる仕事なので、平日に定時退社することは皆無に近く、竣工間近になると現場に泊まり込むこともあるという。

だから典型的なブラックかというとそうではなく、自由に意見が言えて、若い人にも等しくチャンスが与えられる社風を評価する声もある。

ただし昇進は、学歴によって歴然とした差が生じるという、マイナスの評価もある。東大出身者は何もしなくても順調に昇進し、日大出身者は作業所長になりやすいようだ。

もっとも実力がまったく評価されないわけではなく、高卒でも頑張りしだいで作業所長になれるという。

また、管理職にはいわゆる「バブル入社組」が多いため、肩書に実力が伴わない上司の存在に悩む声も少なくない。

(※)スーパーゼネコン5社 ⇒ 大成建設、鹿島建設、清水建設、竹中工務店、大林組

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現場を仕切ることで人生修行ができる利点

自分で計画したことが少しずつ形になって行き、完成したときの達成感は何物にも代えがたい大きな喜びだという。そのためには現場監督として現場を束ね、必要な指示を的確に出さねばならない。相手はほとんどが自分より年上で、現場で叩き上げてきた老練な職人たちだ。中には下請けの社長さんもいる。

そんな人たちを前にしたとき、間違っても元請を鼻にかけて傲慢(ごうまん)な態度をとってはならない。経験と立場にそれぞれ敬意を払いつつ、言うべきことは毅然(きぜん)とした態度で言い聞かせ、相手の意見も聞く。そして一緒に汗を流す態度が、次第に信用につながって行くのである。

現場を仕切るという仕事はたいへんな苦労と責任を伴うが、その経験が人間としての成長につながり、さまざまな人たちと円滑にコミュニケーションを取る術(すべ)が身につくという。人生修行には最適な職場だと評価する声は多い。

 

関連用語:学歴ハラスメント サービス残業

 

平藤清刀



 

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