株式会社ファイブフォックス

20人いたレジスタッフを4人まで削減
接客スタッフとレジ係を兼務させて「3倍働け」

店長就任2年目に精神疾患で休職

株式会社ファイブフォックスといえば、「コムサ・デ・モード(COMME ÇA DU MODE)」で知られる国内最大手のアパレルメーカーである。

一見華やかなイメージのあるアパレル業界も、会社を守るためとはいえ、過酷な労働を強いる舞台裏を隠しきれなくなってきた。

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入社3年で店長になったというある社員は、憧れのアパレルメーカーに就職できた喜びもあって、残業時間も気にすることなく懸命に働いていた。もともと自分が好きなブランドをお客さんに勧め、買ってもらうことに仕事のやり甲斐も感じていた。

ところが店長に就任した頃から、全社的に少しずつ売り上げが落ち始めた。当然に店舗スタッフにハッパがかけられる。

この店長もスーパーバイザーや本社の上司から、売り上げが伸びないことで叱責を受けることが増えた。

人員の削減も行われ、「プチスタッフ」と呼ばれる時短勤務のスタッフが減らされた。人手不足の影響は店長にシワ寄せが行き、気が付けば1日の労働時間が13時間にも及んでいた。

そこへ上司からは「もっと売れ!」「客を逃すな!」「スタッフをもっと厳しく使え!」と、現場の苦労などまるで眼中にない命令を受ける毎日。

店長になって2年目に、とうとう精神的に参ってしまい薬を服用しながら働いていたが、それも限界を超えて1年間休職することになった。

1年後、職場に復帰するにあたって1日5時間勤務のプチスタッフを希望したところ、労(いたわ)りの言葉どころか「給料ドロボーにだけはなるなよ」という心無い言葉が、上司から浴びせられた。

たまらず「私の病気は労災ではないのですか?」と言い返したら、暗に退職を迫られたという。

それを労働組合に相談しようにもまともに機能しておらず、ユニオンに加入して問題の解決を図ろうとしたら、逆に自社の労働組合から叱られた。

挙句に人事担当からも「くだらないことをするな」という電話がかかってきたのである。

この元店長は会社に見切りをつけて退職するのだが、彼女と同じように精神を患って労災も認められず辞めて行く社員は多いという。

20人いたスタッフを5年かけて4人まで削減

レジスタッフとして5年働いたあるスタッフによると、同社は人員の入れ替わりが激しく、常に求人を出しているという。労働環境が厳しく、入ってもすぐ辞めてしまうのだ。

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入社したときに20人いたレジスタッフが、人員削減のため5年かけて4人まで減らされた。減らされたのは接客スタッフも同じで、しかもレジ係を兼務できるように研修が行われた。そして、レジ専従のスタッフが廃止されたのである。

人員を削減しても仕事量は変わらない。むしろ本社は店舗に対して「もっと売れ、もっと売れ」と言ってくる。

朝礼で「3倍の働きをしろ」という指示が平気で出されるようになり、連日続く残業で家事ができなくなって家庭崩壊に陥ったスタッフもいるという。

また、店舗で着用する服は必ずしも自社製品でなくてもよいことになっているのだが、実際には「コムサの社員ならコムサの服を着るのが当たり前」というムードが漂い、半強制的に1万~4万円くらいの自社商品を買わざるを得ない空気になっているともいわれる。

労働組合は会社の言いなりで、社員が団結しないよう裏工作されている感が否めない。

だから前出の元店長のようにユニオンに加入して会社と交渉しようとしても、会社の労働組合から横槍(やり)が入ったり、人事担当から叱責されたりするという救いのない状態に陥っているようだ。

 

関連用語:鬱(うつ) 労働組合 自爆営業 ノルマ(過重ノルマ)

 

平藤清刀



 

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