株式会社モンテローザ

元社員のクチコミは、絵に描いたようなブラック企業
2001年の労働争議は待遇改善につながったか!?

いったん貼られたブラックのレッテルは剥(はが)せない

「白木屋」「魚民」「笑笑」といえば、お馴染みの居酒屋チェーンだ。これらの店舗を全国展開で運営しているのが、株式会社モンテローザである。

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2001年、同社が運営するチェーン店の1つ「白木屋」で、未払いの残業代を求めて、従業員が労働基準監督署に告発。社長らが書類送検される事件があった。

当時の「白木屋」では、たとえ交通機関の遅れであっても遅刻1回に1万円、欠勤は8万円の罰金が課せられ、回覧板1枚の通達だけで1万~2万円の給与カットが当たり前のように行われていたという。

当然に従業員の不満は募る。会社側と交渉するために女性従業員70人が労働組合に加入すると、深夜勤務へまわすという報復人事も行われた。

この事件は同年9月6日に和解が成立し、未払い残業代として合せて38億円を支払うことで解決した。

その事件から10余年。キャリコネが2015年3月に実施した「転職したくない企業ランキング」調査では、10位にランキングされた。

まだ「ブラック企業」という言葉が生まれる前に起こした事件のイメージを、今も払拭(ふっしょく)できないでいる。

では本当に今もブラックなのだろうか。複数のクチコミサイトに挙げられている元社員の書き込みから、信憑性のありそうなものを拾ってみた。

元社員A(2014年8月退職)
・体育会系の雰囲気がある。
・給料は悪くなかった。ボーナスで数百万円ゲットしたことがある。
・体調を崩して休んだら、電話やメールが鬼のように入ってくる。
・入社3年未満の従業員が多い。
・円満退職が難しい。

元社員B(2015年2月退職)
・基本給が安く、手当がたくさん付く。
・遅刻したら5000円の精勤手当が引かれる。引かれた金額を元に残業代が計算されるので、実質的にはもっと減らされていることになる。
・ボーナスは多いときで10万円くらい。6カ月で1回でも苦情を受けたら、ボーナスゼロを覚悟しないといけない。
・有給休暇は消化できない。

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ボーナスの評価が両極端なのは、どういうわけだろう? 2014年8月から2015年2月の間に、会社の財政状況に劇的な変化があったのだろうか。

このほか「休日出勤が当たり前」という声が多かった。だが、この休日が一般のサラリーマンが休日とする土曜・日曜を指すのか、会社の公休日を指すのか表現が曖昧だった。

ただし、いわゆるブラッ企業の条件とされる「残業代が支払われない」といった声は皆無で、残業した分はしっかり付くようだ。
その点だけを見れば、「白木屋」の労働争議で改善されたものと思われる。

他にも続々と挙がる「こんなにブラックなんです」という声

働いていれば、多少の不満は出てくるもの。その仕事に真面目に取り組んでいれば、自分の意見も言いたくなる。だが、クチコミサイトに挙がる元社員・元アルバイトらの書き込みは、不平不満の域を超えている。

・研修はなく、いきなり現場に配属される。仕事をやりながら覚える。
・教えてもらってないのに、店長から「挨拶の仕方が違う!」と怒鳴られて、段ボールを投げつけられた。
・質問したら「マニュアルを見ろ」と言われて、教えてくれない。
・「店長になるまでに何回殴られるのか……」と思った。
・店長が女性アルバイトにセクハラしている。
・昼頃から仕込みを始めて、夕方から朝方まで営業。後片付けをした後、社員には事務仕事もある。
・拘束時間が長く、ほぼ1日中店にいる感覚。
・まる1日、休憩が無かったことがある。

そんな声が挙がる一方で「企業としては安定している」「残業代はしっかり付くので、お金を貯めたい人には、一概に悪条件とはいえない面がある」など、少数ながらポジティブな意見も見られた。

プライベートな時間を大切にしたい人には辛い職場だが、お金を貯めたい人は割り切って短期間だけがむしゃらに頑張るという両極端に分かれるようだ。

 

関連用語:セクハラ パワハラ 体育会系の社風

 

平藤清刀



 

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