エムケイ株式会社(MKタクシー)

社長の私用で社員に運転させ、ドライバーをパワハラ
燃料代、制服代、修理費など諸経費はドライバー負担!?

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密室の車内で罵られ、怒鳴られ続けるドライバー

エムケイ株式会社(MK株式会社とも表記する)はMKタクシーを運用する会社で、1960年に「ミナミタクシー」として京都で創業された。その後「桂タクシー」と合併し、社名の頭文字を1字ずつ取って「MK」となった。

独創的な経営とサービスは、利用客には評判が良い。乗り降りするときはドライバーがわざわざ運転席から降りてきてドアを開けてくれるという、まるでハイヤー並みのサービスをはじめ、「きもの割引」「禁煙車」「一流デザイナーが手掛けた制服」など、とりわけ接客態度の良さと低料金がウケて、MKを予約して利用する客は多い。

そんな「外面(そとづら)の良さ」とは裏腹に、現場で働くドライバーにとってはブラックそのものという話が聞こえてくる。

MKでは上司が一緒に乗って運転を指導する「運転チェック」という制度がある。その指導というのが、ドライバーにとって恐怖の時間となる。

「もっと早よハンドル切れや!」
「どこ見とんねんアホ!」
「帰ったら辞表書けボケッ!」

など、罵声と怒声に晒され続ける。もちろん客を乗せていないし、車内は密室である。

安全に配慮しながら運転するのはプロドライバーとして当然とはいえ、はたしてこれが指導なのだろうか。

ドライバーが社長の私用に使われることもある。自宅まで送ったことのあるドライバーは、運転している間じゅう、罵声怒声のみならず、後ろから座席を蹴られたり文庫本を投げつけられたりしたこともあるという。

新人ドライバーの離職率も高い。入社後10日間ていど実施される指導研修が終わったら、5人に1人は会社を去るという。わずか10日間で離職率20%!?

実際には17%といわれているが、それでも決して低くない数字だ。

MKの広報は「社員教育が厳しいから」というが、運転チェックの様子や社長の態度からは、厳しさに愛情が微塵(みじん)も感じられない。

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経費はドライバー負担。天引きされたら給料がゼロになった事例も

事業を行うために必要な経費は、会社が負担しなければならない。それがMKでは、ほぼすべてドライバーの負担になっている。

たとえば燃料、修理のための部品、制服、シートカバーのほか、社会保険で本来は事業者が負担するべき分まで丸ごとドライバーが負担するシステムになっている。

会社が負担する経費が低く抑えられているから低運賃が実現できているともいえるが、健全な運営の形とはいえない。

ドライバー負担の経費は給料から天引きされる。経費の名目でどんどん天引きされて、とうとう手取りが「ゼロ」になってしまったドライバーもいた。これはさすがに酷いということで、これは2008年に裁判沙汰になっている。

また、客待ちでも「10分以上の停車は休憩」とみなされるほか、乗務前の飲酒点検、点呼、営業所に戻ってから行う洗車、点検、入金などの時間あわせて3時間(1日あたり)が労働時間に含まれていなかった

2012年12月5日、札幌MKに勤務していたドライバー7人が「これらの時間も労働時間に含めるべき」として、自ら記録していた勤務記録をもとに算出した未払い賃金分の計1800万円と、「付加金」の名目で同額の制裁金を求めて札幌地裁に提訴した。

2013年春には別の22人が同様の訴えを起こし、2つの事件は一緒に審理された。

会社側は当初争う姿勢を見せたが、2015年1月に和解が成立。会社は原告のドライバー29人に対して、計2000万円を支払うことで決着した。

「タクシーを拾うときは、MKが来るまで待ちます」という熱烈なファンがいる一方で、社内ではこのような泥沼の戦いが繰り広げられていたのである。

 

関連用語:パワハラ クラッシャー上司 最低賃金

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平藤清刀



 

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