ベネッセコーポレーション

ベネッセコーポレーション(※現 ベネッセホールディングス

追い出し部屋の存在が明るみになりブラック認定されるも、昭和女子大の調査ではホワイト認定の逆転現象

「あなたたちには問題があります」と追い出し部屋へ

avdent

2013年のブラック企業大賞で「教育的指導賞」という不名誉を被ったベネッセコーポレーション。通信講座の「進研ゼミ」をはじめ、出版部門の「たまごくらぶ」「ひよこくらぶ」もよく知られている。

他にも予備校の経営や介護事業の運営にも携わっていて、世間一般では優良企業のイメージが強そうなのに、ブラック企業に名を連ねてしまった背景には何があったのか。

My news japanが2013年1月に配信した解説記事によると、2009年、同社の人財部に「人財部付」という部署が新設された。人財部とは人事を担当する部署である。その「部付」として元の部署から異動させられた50代前半の女性社員は、上司から次のような指示を受けた。

「あなたたちには問題があります。受け入れ先を獲得する活動をしなさい」

具体的には、自分が所属して働ける部署を自分で探せということ。しかも「電話には出るな」という。名刺も持たされなかった。

その日から社内の各部署をまわって雑務を引き受けてくる「ドサまわり」と呼ばれる作業をさせられ、人財部の担当一覧表には名前も載らなかった。

翌年には降格され、年収が200万円もダウン。

「人財部付」が設置された目的は、もはや疑いようがなかった。追い出し部屋である。

この女性は2010年12月に異動の取り消しと、ダウンした年収分の支払いを求めて東京地裁立川支部へ提訴。2012年6月の一審判決で全面勝訴し、会社と和解が成立した。

判決では「人財部付が退職勧奨の場となっていた疑いは強く、違法な制度である」と認め、この部署への異動を「人事権の裁量を逸脱している」として、会社に「異動命令の無効」を言い渡した。

ベネッセは、この女性社員との和解が成立したことを広報したが、世間に擦りこまれてしまったマイナスイメージを払拭するには至らず、判決から3年たってもブラック企業大賞にノミネートされる破目になったのである。

advvdvdv

女子大生を対象にした調査では「ホワイト企業」という評価も

2013年11月13日付の日本経済新聞に、興味深い記事が出ていた。

昭和女子大学で行われた「女子学生のためのホワイト企業ランキング」という調査の結果である。

調査の対象になった業種はサービス業と銀行業で、女性の視点から働きやすさを反映すると思われる16項目を設定して、「仕事と家庭を両立しやすい制度の充実度や、女性登用実績などを基に算出された」(記事より)。

結果は「ワークライフバランスを両立しつつ、キャリアウーマンも極めたい学生に勧めたい企業」で、ベネッセが首位。

平均勤続年数の男女差が小さいことと、管理職の32%を女性が占めていることが高評価につながったとされる。

では実際に働いている社員の自己評価はどうだろうか。

VORKERSというWEBサイトで、同社の社員を対象にしたアンケート調査の結果が公表されている。

調査項目と得点は次の通り(5点満点)。
・待遇面の満足度 3.7
・社員の士気 3.5
・風通しの良さ 3.4
・社員の相互尊重 3.5
・20代成長環境 3.9
・人材の長期育成 2.5
・法令順守意識 4.0
・人事評価の適正感 3.3
(2015年9月16日現在の回答者158人/VORKERSより)

※尚、回答者数は日々少しずつ増えている。

「人材の長期育成」と「人事評価の適正感」の点数が低めなのが気になるが、全般に可もなく不可もなく平均点ではないだろうか。

ブラック企業大賞「教育的指導賞」の不名誉を被った一方で、女子大生を対象にしたアンケートでは「ホワイト企業」という評価。これだけ両極端に分かれた企業は珍しい。

関連用語:追い出し部屋 ブラック企業大賞 ホワイト企業

 

平藤清刀



 

Copyright ブラック企業 転職エージェント評価 2015 All Rights Reserved.

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑