東京都議会

女性議員にセクハラ野次「早く結婚した方がいいんじゃないか」

野次は自民の議席から? 抗議を受けた自民党会派は否定

ブラックな世界は民間企業だけとは限らず、東京都議会でも起こっていた。2004年6月18日に行われた都議会の一般質問で、みんなの党・塩村文夏(あやか)都議(現在は無所属)が晩産化と子育て支援に関する質問を行っていたところ、自民党の議員席から「早く結婚した方がいいんじゃないか」「産めないのか」「子供を産んでもないのに」という野次が飛び、議場はその野次に同調するような笑いも起こった。

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塩村都議は気丈に振る舞って質問を続けたが、思わず声を詰まらせる場面もあった。

このことは各メディアがトップで報じ、塩村都議も「女性の人格を否定する行為」として強く反発。野次が聞こえた方向が自民党の議席で、みんなの党・両角穣幹事長は自民党の吉原修幹事長に強く抗議した。

だが、自民党側は「憶測で語るのはいかがなものか」と、野次を飛ばしたことを否定。発言者を特定しないまま幕引きを図ろうとする態度がうかがえることから、都議会には1000件を超える批判が寄せられたという。

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男社会の都議会では日常的に起こっているのではないか

この問題は海外メディアでも取り上げられた。
「女性が男性社員へのお茶くみなど単純作業をさせられ、出産後には退職を勧められる」(ロイター通信)、「性差別は日本企業では一般的」(CNN電子版)、「日本は職場への女性の進出が最も低い国の1つ」(フランス公共ラジオ)など、本題から外れて誇張されたものや捏造に近いものまである。

鈴木都議が所属する自民党会派では当初、発言者の特定には消極的だった。しかしメディアがこの問題を大きく取り上げたことで世論が高まり、23日に行われた議員総会後の記者会見で、自民党側はようやく鈴木都議が野次を飛ばしたことを認めた。

鈴木都議も野次を飛ばしたことを認めて、騒動から5日後の23日になってようやく塩村都議に謝罪したのである。

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だが、騒動はまだ解決しなかった。「早く結婚した方がいいんじゃないか」という発言は認めたものの、塩村都議がはっきり聞こえたという「産めないのか」「子供を産んでもないのに」については否定。

みんなの党は録音した音声について、専門機関に声紋鑑定を依頼。野次の内容と発言者の特定に努めたが、雑音が多く鈴木都議以外の発言者を特定できないため、8月になってついに断念した。

鈴木都議は会派の離脱を申し出て受理されたが、議員辞職は否定。自民党側もそれ以上は追及することなく、曖昧な部分を残したまま幕引きを図ろうとする態度が見えた。

鈴木都議は「言った本人は分かっているはずだ。自ら名乗り出て謝罪すべき」と、自分だけがトカゲの尻尾切りされるのは御免と言わんばかりのアピールをしてみせたが、結局誰も名乗り出ないまま今日に至っている。

この事件は、多くの議員がいる議場で、メディアのカメラにも捉えられていたから大きく取り上げられただけなのではないか。

まだまだ男社会といわれる都議会では、表沙汰にならないハラスメントが日常的に行われているのではないかということは、容易に想像できる。

 

関連用語: セクシャルハラスメントモラルハラスメントジェンダーハラスメント

 

平藤清刀



 

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