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日本式ブラック企業?
CEOが「世界最悪の経営者」に選ばれた

ロボットのように働く従業員たち
ジャーナリストの潜入調査で判明した過酷な労働環境

クリックするだけでほしい物を買うことができ、その日のうちに商品が届けられる「当日お急ぎ便」サービスを提供する世界最大のショッピングサイト「Amazon」。

それを運営するアマゾン・ドット・コムは、今や世界12カ国にECサイトを展開し、50カ所以上の物流センターを保有する大企業。

しかし、利用者にとって非常に便利で使い勝手が良いのとは裏腹に、そこで働く従業員がどれだけ過酷な労働環境におかれているかを、あなたはご存知だろうか。

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20年前に書籍販売サイトとして誕生して以来、その事業体制を秘密にしてきた同社だが、このところ各国のジャーナリストが各地にあるその物流センターなどに潜入調査し、にわかには信じがたい内部の実態を暴露した。

明らかとなったのは、多くの物流センターが似通った構造になっていること。

巨大な倉庫は、まるで刑務所を思わせる有刺鉄線が張られた高い外壁に囲まれ、夏には気温が40度を超えるような地域でもセンター内にエアコンがなく、体調を崩して倒れる人もいる。

そこで働く従業員の仕事内容はすべてコンピューターによって指示される。

商品を分類してきちんと保管する作業が無駄だとする同社では、それらを無造作に置き、商品コードを読み込んだコンピューターがどこに何が置かれているかを把握し、処理する。

仕事内容と制限時間が表示されたスキャナーを手にして仕事に取りかかる従業員が間違った商品を取ったり、作業を遅らせたりすると手元のスキャナーから警告音が鳴るという、なんとも効率だけを考えた非人間的な仕組みである。

しかも作業のテンポは速く、ヘトヘトになって働いていたあとの休憩時間や帰宅時には、商品を持ち出していないかをチェックするための荷物検査があり、作業員の多い配送センターでは最長40分も並ぶことがあるのだとか。それも賃金が発生する労働時間には含まれない。

このような過酷な労働環境が次から次へと明るみになり、ついにはCEOのジェフ・ベゾス氏が国際労働組合総連合に「世界最悪の経営者」と酷評された。

従業員を使い捨てにする事業方針に「元祖ブラック企業」と揶揄(やゆ)

物流センターで働く従業員の過酷さと比べて、オフィスに勤めるホワイトカラーはどうか?

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実は彼らもまた厳しい労働環境におかれている。

ワークライフバランスを重視し、残業がほとんどないアメリカで、シアトルに本社をおく同社では、真夜中や休日でも上司からのメールに返事をしなければ厳しく叱責されるという。

また社員は互いに監視し、誰かが遅刻したりランチタイムを無断で延長したりすれば上司に報告しなければならない。

さらには休暇を取ることもままならず、病気治療のためにしばらく休暇を取った社員が会社に戻ると、解雇候補リストに入れられていたという例もある。

それだけではない。

同社はプロジェクトのフェーズごとに必要な人材を採用し、それが終われば、用済みとなった社員は望まない部署へ異動を命じられたり転勤させられたりして、辞めるように仕向けられる。そして次のフェーズに必要な人材をまた採用して、これを繰り返すのだという。

従業員を厳しく管理し、用済みとなれば辞職に追い込もうとする同社を、労働組合は「元祖ブラック企業」と揶揄(やゆ)した。

一方、CEOであるベゾス氏はメディアに向けて、前述のような報道は間違いだと反論している。その証拠に、次々に新しいサービスを展開する同社のイノベーションのスピードにわくわくし、成功する快感を覚え、厳しくてもスキルアップのチャンスだと捉えて前向きにがんばる従業員が多くいるのも事実。

同社で働くすべての従業員が「ブラック企業」だと思っているわけではなさそうだ。

 

CLin



 

関連用語:過重労働と過労死使い捨て労働環境

 

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